伊太祁曽神社は我が国に樹木を植えて廻った
五十猛命という神様をお祀りする神社です。

数え年というのは、日本古来からの年齢の数え方で「生まれて何年目の年になるのか」という数字を年齢としたものです。わかりにくいのでもう少し詳しく説明します。まず生まれた時を1歳とします。そして以後お正月を迎える毎に1歳増やして行きます。つまり大晦日に生まれた子供はその日が1歳で、翌日にはもう2歳になっているということになります。

現在は主に「満年齢」で数えます。満年齢ですから、丸1年が経過してはじめて「1歳」となるのです。この数え方をするためには「0(ゼロ・零)」という概念が必要になります。

例えば古代エジプト人は高度な数学を持っていたと考えられています。紀元前2500年頃のピラミッドの幾何学的な正確性がそれを物語っています。しかし「0」という概念はなかったようです。面積が0という土地は存在しませんし、0日目という日付も存在しないからです。

西暦2019年は我が国にとって大きな変化がありました。天皇陛下の御譲位による御代替わりです。そして御代替わりによる改元が行われました。元号が平成から令和に改まったのです。この令和の最初の年は「令和元年」ですが、「元年」は「0年」の意味ではなく「1年」の意味です。翌年、西暦2020年は令和二年であることからも明らかです。「数え年」の数え方はまさに「元号」と同じなんですね。

さて、数え年の考え方がわかったところで、それでは実際に自分が今、数え年で何歳に成るのかを考えます。満年齢から数え年を計算するのには、まずその年の誕生日を迎えているかまだなのかで変わります。既に誕生日を迎えている場合は、現在の満年齢に1歳を、まだの場合は2歳を足したものが、現在の数え年となります。数え年にすると年齢が上がるので特に女性には不評なようですが、昔の日本人はこれが年齢として数えていました。ですから歴史上の人物の年齢は全て数え年であり、現在我々が使っている満年齢での感覚よりも実際は1~2歳若いということになるのです。

「厄年」や「七五三詣り」など、古来から伝わる人生儀礼は数え年で行うのが一般的です。
これらの概念が誕生した頃の日本人は、数え年で年齢を数えていましたから当たり前のことです。
最近は満年齢で数えることから、満年齢で人生儀礼を行う人もいます。

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